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SEC

(米国証券取引委員会)


SECとは、アメリカ合衆国の連邦機関であり、証券市場を規制・監督する主要な機関の一つです。SECは、1934年に設立され、1933年に制定された「証券法」(Securities Act of 1933)および1934年に制定された「証券取引法」(Securities Exchange Act of 1934)に基づいて活動しています。

SECの主な役割は、以下のような点にあります。

  1. 証券市場の監督

    SECは、証券取引の公正さと透明性を確保するため、証券取引所や証券会社などの参加者を監督し、市場の健全な運営を確保します。

  2. 投資家保護

    SECは、個人投資家を保護することを重要な任務としています。証券の詐欺行為や不正取引を監視し、投資家に対して適切な情報を提供することを推進します。

  3. 証券登録の承認

    公開企業が証券を一般投資家に売却する際には、その証券をSECに登録する必要があります。SECは企業の登録申請を審査し、適切な情報開示が行われているかを確認します。

  4. 証券法の執行

    SECは、証券市場に関連する法律を執行し、違反者に対して法的措置を取る権限を持っています。不正取引や証券詐欺などの違法行為を取り締まる役割を果たしています。

 暗号通貨においても、SECは証券法の適用を検討する場合があります。特に、暗号通貨が証券として取り扱われる場合、それに関連する事業者はSECの監督対象となる可能性があります。SECは、暗号通貨のICO(Initial Coin Offering)などに対しても、証券法の適用を検討し、必要に応じて規制や法的措置を取ることがあります。暗号通貨関連の事業者や投資家は、SECの規制やガイダンスに注意し、適切な合法的な取引を行うことが重要です。

最近では、リップル(XRP)に関連する訴訟も起こしています。

SEC対リップル事件(SEC v. Ripple Labs Inc.)

2020年12月にSECがリップルとその創業者に対して証券法違反を主張し、XRPトークンが証券とみなすべきか否かが争われました。SECは、リップルが証券の発行と取引を適切に登録せずに行ったと主張し、リップルはこれに対して弁護を行っています。
※2023年7月13日 トレース判事により「リップル社のプログラムによるXRPの販売は、投資契約の申込みと販売に該当しないと結論づける」との判決が下され、暗号資産取引所を通じて販売されたXRPは証券にあたらないことを決定づけるものとなった。

 暗号通貨のトークンが証券と見なされると判断される場合、そのトークンの発行元や取引所には、証券法の規制を遵守する義務が生じる場合があります。したがって、暗号通貨のプロジェクトは、SECの規制に適合することが重要になります。

 ただし、SECは証券の定義についての明確なガイドラインを提供しておらず、暗号通貨の分野では議論が続いているところです。そのため、暗号通貨関連の法的問題は継続的に進展しており、最新の動向については注目が必要です。

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