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ハッシュ関数

(Hash Function)


ハッシュ関数とは、データ(例えばメッセージやトランザクション)を入力として受け取り、データの長さや内容がどれほど大きくても、そのデータから一定の長さのハッシュ値を生成する数学的な関数です。

ハッシュ関数の特徴と特性、また重要な役割の具体的な例のいくつかを以下に挙げます。

 【特徴】 

1.

データからハッシュ値を計算するプロセスは非常に高速です。

2.

同じデータに対しては必ず同じハッシュ値が生成されます。しかし、わずかなデータの変更でも異なるハッシュ値が得られます。

3.

ハッシュ値の逆算は非常に困難です。つまり、ハッシュ値から元のデータを復元することはほとんど不可能です。

4.

異なるデータに対しては異なるハッシュ値が対応します。同じハッシュ値が得られる確率は極めて低いです。

 【特性】 

1.データの一意性

同じ入力データに対しては必ず同じハッシュ値が得られます。しかし、わずかな入力の変更でも異なるハッシュ値が得られるため、異なるデータには異なるハッシュ値が対応します。

2.ハッシュ値の一方向性

ハッシュ関数は一方向性を持ち、ハッシュ値から元のデータを復元することは困難です。つまり、ハッシュ値から元のデータを逆算することはほとんど不可能です。

3.ハッシュ値の一様性

異なる入力データに対しても、ハッシュ値の分布はランダムであり、均等に分散します。つまり、わずかなデータの変更でもハッシュ値は大きく異なる値を持ちます。

4.ハッシュ値の固定長性

ハッシュ関数は一定の出力長を持ちます。例えば、256ビットのハッシュ関数は常に256ビットのハッシュ値を生成します。

 【重要な役割】 

1.データの整合性の確認

ブロックチェーンにおいて、ブロック内のトランザクションデータや前のブロックのハッシュ値を保持しています。ハッシュ関数を使用することで、ブロックの整合性を確認し、改ざんの検出やデータの信頼性を確保します。

2.パスワードの保存

パスワードなどの秘密情報をハッシュ関数で処理し、ハッシュ値を保存します。これにより、実際のパスワードを保存せずに認証を行うことができます。ユーザーがログイン時にパスワードを入力すると、ハッシュ関数によって生成されたハッシュ値と保存されたハッシュ値を比較し、認証を行います。

3.メッセージの完全性の確保

ハッシュ関数はメッセージの内容を固定長のハッシュ値に変換します。メッセージが改ざんされた場合、ハッシュ値も変化するため、ハッシュ値の一致性を確認することでメッセージの完全性を確保します。

 ハッシュ関数はセキュリティやデータの整合性を保証するために不可欠な要素です。一般的には、SHA-256(Secure Hash Algorithm 256-bit)やSHA-3、Blake2などが暗号通貨で使用される代表的なハッシュ関数です。これらのハッシュ関数は高いセキュリティ性と計算効率を持ち、ブロックチェーンの安全性を確保するために利用されています。

 また、パスワードの保存やメッセージの完全性確保などでもハッシュ関数が利用されます。パスワードはハッシュ関数でハッシュ化され、ハッシュ値が保存されます。認証の際には、ハッシュ値の比較を行い、パスワードの一致を検証します。メッセージの完全性確保では、メッセージの内容をハッシュ化し、ハッシュ値を送信することで、メッセージの改ざんを検出できます。

 例えば、ブロックチェーンにおいては、ブロック内のデータをハッシュ化し、そのハッシュ値を次のブロックに含めることで、データの改ざんや不正を検出する仕組みがあります。 つまり、暗号通貨においてのハッシュ関数は、セキュリティやデータの整合性を確保するために重要な役割を果たしています。

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