ハードフォーク
(Hard Fork)
ハードフォークとは、ブロックチェーンのプロトコルにおいて大きな変更が行われ、それによって新しいバージョンのブロックチェーンが生まれる現象を指します。ハードフォークは、古いブロックチェーンと新しいブロックチェーンが分岐することで実現されます。
具体的に説明すると、ある暗号通貨のブロックチェーンが進化し、新しい機能の追加、プロトコルの変更、セキュリティの向上などが必要になる場合、開発者やユーザーのコミュニティは新しいバージョンのブロックチェーンを提案することがあります。この提案が支持され、新しいバージョンのブロックチェーンを採用することが決定されると、ハードフォークが発生します。
新しいブロックチェーンが古いブロックチェーンから分岐し、これにより以前のブロックチェーンのデータや取引履歴は古いままで残り、新しいブロックチェーンでは新しい取引が記録されます。このようにして、新しいブロックチェーンが誕生します。
暗号通貨の進化や改善を促進する重要な手段として利用されるが、ハードフォークにはいくつかの課題もあります。例えば、古いブロックチェーンと新しいブロックチェーンが分岐するため、ネットワークの分断が生じる可能性があります。また、ハードフォークに対するコミュニティの意見が分かれることもあります。
ハードフォーク後、新しい暗号通貨が生まれることもあります。分岐後に新しいブロックチェーンをサポートするコミュニティや取引所が生まれ、新しい暗号通貨が独立して取引される場合もあります。
暗号通貨の歴史にはいくつかの有名なハードフォークの例があります。以下にいくつかの代表的なハードフォークを挙げてみます。
ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)
2017年にビットコインのブロックサイズの制限を変更するためのハードフォークとして生まれました。ビットコインキャッシュは、ブロックサイズを8MBに拡大し、より多くの取引を処理できるようになりました。
ビットコインSV(Bitcoin SV)
2018年にビットコインキャッシュから分岐して誕生した暗号通貨です。ビットコインSVは、ビットコインのオリジナルのビジョンを追求すると主張しており、ブロックサイズを128MBに拡大し、スケーラビリティを向上させようとしました。
イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)
2016年にイーサリアムのスマートコントラクトの不具合を修正するために行われたハードフォーク(イーサリアムハードフォーク)が原因で、イーサリアムクラシックという別のブロックチェーンが誕生しました。イーサリアムクラシックは、イーサリアムのオリジナルのブロックチェーンを維持し続けることを目指しています。
これらの例は、ハードフォークが新しい暗号通貨の誕生をもたらすことや、コミュニティの意見が分かれることを示しています。ハードフォークは、暗号通貨の進化や改善を促進する重要な手段であり、新しい機能やプロトコルの追加、スケーラビリティの向上、セキュリティの強化などに利用されることがあります。