プルーフ・オブ・エラプスド・タイム
(Proof of ElapsedTime/PoET)
プルーフ・オブ・エラプスド・タイム(PoET)とは、Intelが提唱した分散型台帳技術におけるコンセンサスアルゴリズムの一つです。PoETは、参加者が一定の時間を待ち、その時間が過ぎた後にブロックを生成することで、ネットワークへの参加権を獲得する仕組みです。
ネットワーク内のノードがランダムに時間を消費し、最初に完了したノードがブロックを作成することができるというアルゴリズムで、各ノードが自身のCPUによるランダムなウェイトを開始し、時間が経過するまで待ちます。最初にウェイトが終了したノードが次のブロックを作成することができます。この方法によって、競争を回避し、より効率的なブロック生成を実現します。
具体的には、PoETでは以下のような手順でブロックの生成が行われます。
- ① 参加者はネットワークに参加し、ブロックを生成したいと申し出
- ② ネットワークは参加者に一定の時間(エラプスド・タイム)を指定
- ③ 参加者はその指定された時間が経過するまで待つ
- ④ 指定された時間が経過した参加者が、次のブロックを生成する権利を獲得
- ⑤ ロックが生成され、新しいトランザクションが記録される
このように、PoETでは時間の経過を重視してブロックの生成権を割り当てることで、ネットワークのセキュリティを確保し、不正なブロックの生成や取引の改ざんを防止します。また、PoETはエネルギー効率の面でも優れており、スケーラビリティに優れています。しかし、PoETはノードが実行するための専用のチップが必要であるという欠点があります。
代表的な暗号通貨でPoETを採用している例としては、"Sawtooth"と呼ばれるブロックチェーンプラットフォームがあります。Sawtoothは、Linux Foundationが開発したプロジェクトであり、PoETを利用して分散型のアプリケーションを構築することができます。PoETは、Sawtoothの特徴的なコンセンサスアルゴリズムの一つとして利用されています。